
我輩は鳩である、名前は2Bである。
我輩の名は、灰色の古風な呼び名である鈍色(にび色)から由来している。
我輩の一日は、我輩のメイドが差し入れる新聞を読む事から始まるのである。
大都会ニューヨークに住むシティピジョンの我輩としては「The New York Times」レベルの新聞でなくては満足できないのだが、我輩のメイドは近所のスーパーマーケットに置いてある無料の新聞しか持ってこないので、いささか不満である。
この新聞は中国系のスーパーから取ってきたようである。実のところ、我輩はこれと同じ新聞を先日見た覚えがある。我輩のメイドはどうやらこの新聞が無料だという事を良い事に、買出し先のスーパーから大量に持ち帰って来た様だ。同じ新聞を大量に持って帰ってくるとは、いやはや、この哀れにも学の無いメイドは“新聞を読む”という意味を全く理解していないようである。
たかがメイドとは言え、我輩に使える者としての自覚を持ち、我輩を見習って新聞に毎日目を通し、日々変化する世界情勢に興味を向けるべきである。



