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日本人留学生の心得(6)

私は今年の秋に晴れて大学入学を果たしたのだが、それまでの道のりは険しく、「日本の常識」では考えられないような状況によってもう秋入学は叶わぬであろうと、諦めモードに突入していた。

通常、公立の大学に入学願書を出すには「CUNY センター」というニューヨーク州の公立大学の願書を一括して集めている所に最初に入学の申請をして、許可を得なくてはいけない。だが、私の行きたい大学は、Directory applyという行きたい大学に直接願書を持って行く方法をこの時期採用していたので、私はCUNY センターを通さずに直接、大学窓口に願書を持っていったわけだ。所がそうスムーズに行かないのがアメリカ…

大学内のインフォメーションカウンターの後ろにはデッかく“Welcome Directly apply” と書いたボードが掲げられていた。私が願書を出したいと言うと、受付係は「CUNY センターを通さないと受け付けられない」と言う。

おかしいでしょ?

だって、CUNY センターを通さなくて良いのが“Directory apply”なんですけど?

いくら話しても「駄目だ」の一点張りで、「CUNY センター」の場所を記したパンフレットを渡されて、最初にそこに行けと言われる。それでもめげずに何度も出向き、わざわざ違う受付係に聞くが、結果は同じ。

1ヶ月近く時間が経って、私のカバンの中がこの腹立たしいパンフレットまみれになり、もう駄目だと諦めていた所で語学学校の先生に、語学学校のアドバイザーに相談してみるように言われる。

アドバイザーは私の話を聞き、こう言った。

「彼等、安月給の、ただの受付はシステムやら制度を全く理解していない!」

彼女は早速大学に電話をして、私の「ありえない」状況を説明し、大学側に話しを付けてくれたのだ。

後日、大学に再度願書を提出に行ったときはわずか数分で願書提出、受理が完了した。


先日私は英語の電子辞書を教室に置き忘れ、とても憂鬱だった。何故ならアメリカの教室に置き忘れたものは、煙の如く消え去り、二度と手にする事は出来ないからである。

一応、忘れ物を取り扱う部署に出向むいて届けがあるか聞いた所、

「あるよ。」

それは正しくミラクルであった。あまりに予想外だったので、自分の辞書じゃ無いんじゃないかと思って電源を入れて確認してみた所、なくす前に検索した言葉が浮かび上がった。

“Extraordinary” = 並外れた、驚くべき。

どんなに「並外れた」状況でも、「驚くべき」結末は期待できる、諦めてはいけないのだ。

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